高木営農組合ロゴ

新着情報タイトル

富山県射水市高木は、詳細な地図作製で伊能忠敬と並び称される江戸期の和算学者、測量家石黒信由(1760-1836)の生誕の地として知られています。 信由は生誕地の高木村にちなみ字(あざな 号)を高樹(こうじゅ)と称しました。
高木営農組合では、江戸時代の偉人にちなみ高樹(こうじゅ)と地名である高木(たかき)をあわせ当地区で生産したコシヒカリを高樹米(たかきまい)として販売しています。

石黒信由と高樹文庫タイトル

石黒信由 「石黒信由」
石黒信由(写真:左)は、宝暦10年(1760)、射水郡高木村(現 射水市高木)の村役人・地主の長子として生まれました。終生、和算や測量術などを究め、77歳の生涯を終えました。信由は『算学鉤致』など数多くの算書を著し日本数学史に不朽の名をのこしました。さらに、ヨーロッパの数学を測量術に活かし、加越能三州(富山県・石川県)の正確な絵図をつくりました。これは、初めて実測の日本全図を制作した伊能忠敬の業績にならび称されています。信由の学問は、人々の生活と密接にかかわり合う「実学」として花開いてゆきました。また、県内外から多くの人が信由のもとに集まり、教えを受けたとされています。

石碑 「高樹文庫」
高樹文庫は、信由以下4代にわたる和算・測量術・絵図作成・天文暦学などの資料12,000点余からなります。これらは、昭和34年(1959)に富山県指定文化財、のち3,765点が「石黒信由関係資料」として国の重要文化財に指定され、現在は射水市新湊博物館に展示されています。また、当地区では5年に一度、生家脇に建てた碑(写真:右)の前で高樹際を開いて信由をしのんでいます。2008年は信由生誕250年、高樹文庫設立90周年にあたり、盛大に高樹祭が行われました。